ゾレア FAQ
製品FAQは医療に従事する先生方からよくご質問いただく内容をまとめたものです。記載している情報はあくまで参考情報としてお取り扱いいただき、医療上のご判断は医療従事者の裁量と責任のもとに行っていただきますようお願い致します。
製品のご使用にあたっては、最新の電子化された添付文書(電子添文)をご確認ください。製品に関してご不明な点がございましたら、弊社お問い合わせ窓口にお問い合わせください。
1.用法及び用量
ゾレアの注射部位はどこですか
大腿部前面(太もも)、腹部(おなかの下の方)、上腕部の外側(二の腕)に注射してください。
腹部に注射される場合は、へそ周り5cmは避けてください。また、患者ご自身で注射される場合は、上腕部の外側は避けてください
2本以上投与する場合は、3cm以上離れた部位に注射してください。
(参考)
ゾレアシリンジ投与方法, ゾレアペン投与方法
https://www.pro.novartis.com/jp-ja/products/xolair/document
2.安全性
ゾレア投与後、ショックやアナフィラキシーはいつ発生しやすいですか
気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下、失神、蕁麻疹、舌浮腫、口唇浮腫、咽・喉頭浮腫が発現することがあります。ゾレア投与後2時間以内に発現することが多いですが、2時間以上経過してから発現することもあります。また、長期間の定期的投与後にも発現することがあります。
(参考)
ゾレア電子添文 11.1
ゾレア投与後のショックやアナフィラキシーの対処方法はどうすればいいですか。
ゾレアでは、重大な副作用として、ショック、アナフィラキシーが報告されています。
ショック、アナフィラキシーの一般的な対応については、厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル参1) をご参照ください。
(参考)
1) 厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル 過敏症 平成20年3月作成(令和元年9月改定)
ゾレア投与中に生ワクチンや不活化ワクチンを接種してもいいですか。また、ゾレア投与と同時に接種してもいいですか
電子添文では、ワクチン接種に関して規定はございません。また、ゾレア投与とワクチン接種の間隔に関しても規定はございません。
ただし、ゾレア投与中のワクチン接種に関する有効性、安全性は検討しておりません。
ゾレア投与中のワクチン接種に関しては、患者の状態を十分に観察し、リスクとベネフィットを十分に考慮した上で、医師の判断でお願いいたします。
3.製剤
ゾレア皮下注シリンジおよびゾレア皮下注ペンを室温(25℃以下)に一度戻した場合、再度冷蔵保存が可能でしょうか。
投与の約30分前に冷蔵庫から取り出し、外箱に入れたまま室温(25℃以下)に戻してください。室温に戻した後、すぐに使用しない場合は、再度冷蔵保存(2-8℃)することが可能ですが、室温での保存時間は累計48時間を超えないようにしてください。
(参考)
ゾレア皮下注シリンジ/皮下注ペン電子添文 14.1.2
4.その他
自己投与後のゾレア皮下注シリンジおよびゾレア皮下注ペンの廃棄方法はどうすればいいですか。
使用済みのシリンジおよびペンは、在宅医療廃棄物として取り扱われます。廃棄容器や廃棄方法については、各市区町村の指示に従ってください。ご不明な場合は、市区町村の廃棄物窓口にお問い合わせください。