タブレクタ 

 

薬効薬理

薬効を裏付ける試験成績

(1)キナーゼに対する選択性

Baltschukat, S., et al.: Clin Cancer Res. 25(10), 3164-3175, 2019
(本論文のすべての著者はノバルティスの社員である)
社内資料:組換え蛋白質キナーゼに対するカプマチニブの選択性

 

カプマチニブの野生型METに対するKDは0.31nM、変異型MET(M1250T及びY1235D)に対するKDはそれぞれ0.69nM及び0.53nMでした。一方、MET以外の6種類のキナーゼに対するKDは500nM以上で、野生型METに対するKDの約1000倍以上でした。

組換え蛋白質キナーゼパネル試験(442種類)において見出された9種類のキナーゼに対するカプマチニブの解離定数(KD

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a):溶媒対照(ジメチルスルホキシド)及び陽性対照化合物を添加し反応させたときのキナーゼに対するリガンド結合率(%)をそれぞれ100及び0としたときのカプマチニブ濃度10μMにおける各キナーゼに対するリガンドの結合率(%)(n=1)

b):カプマチニブの段階希釈11濃度(0.17?10000nM)におけるリガンド結合量を測定し、得られた濃度-反応曲線からKDを算出(n=2)

方法:カプマチニブの濃度を10μMとして、442種類のキナーゼとリガンドを用いた競合結合法によりスクリーニングを実施し、65%以上のリガンド結合阻害率(35%未満のリガンド結合率)が認められた9種類のキナーゼについて解離定数(KD)を算出した。

(2)MET野生型又はMET遺伝子変異を遺伝子導入した細胞株に対する作用

Fujino, T., et al.: J Thorac Oncol. 14(10), 1753-1765, 2019
(本論文の著者にノバルティスより助成金等を受領している者が含まれる)

カプマチニブはMET遺伝子エクソン14スキッピング変異及びそれ以外の変異型(Y1003F等)を遺伝子導入したマウスPro-B細胞株Ba/F3における細胞増殖を阻害し、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異株及びY1003F変異株における細胞増殖作用のIC50値は、いずれも0.6nMでした。

MET野生型又はMET遺伝子変異を遺伝子導入した細胞株における細胞増殖に対するカプマチニブの作用

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N/A:該当なし

方法:マウスPro-B細胞株Ba/F3及びヒト胃癌由来細胞株における細胞増殖に対するカプマチニブの50%阻害濃度(IC50値)を、生存細胞数より算出した。

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