ベオビュ
作用機序
VEGF(vascular endothelial growth factor:血管内皮増殖因子)は脈絡膜の血管内皮細胞を活性化させ、CNVを発生・進展させます。
また、血管内皮細胞間のtight junctionの離開を誘導し、血液網膜関門を破綻させることで網膜血管の透過性を亢進させます。
ブロルシズマブ(遺伝子組換え)は、分子量が約26kDaのヒト化抗VEGFモノクローナル抗体一本鎖Fv断片(scFv)で、眼の病的血管新生や血管漏出に重要な役割を果たすVEGF-Aを阻害することで、滲出型加齢黄斑変性及び糖尿病黄斑浮腫に対して治療効果を発揮します。
CH:constant domain, heavy-chain 定常領域、重鎖(H鎖)
CL:constant domain, light-chain 定常領域、軽鎖(L鎖)
scFv:single chain antibody fragment 一本鎖抗体フラグメント
VH:variable domain, heavy-chain 可変領域、重鎖(H鎖)
VL:variable domain, light-chain 可変領域、軽鎖(L鎖)
社内資料:VEGFに対する結合親和性(in vitro)[20200014]承認時評価資料
社内資料: VEGFR1及びVEGFR2に対するVEGF結合阻害作用[20200016]承認時評価資料
Kwak N, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci 2000;41(10):3158-3164[20200100]
COI:本論文の著者にはノバルティスの社員及びノバルティスより助成金を受領している者が含まれる。
Xu Q, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci 2001;42(3):789-794[20200101]