ベオビュ 加齢黄斑変性(AMD)
海外第Ⅲ相試験(HARRIER:C002試験)(海外データ)
有効性
(1)最高矯正視力スコアのベースラインからの変化量
(主要評価項目:48週、その他の副次評価項目:96週、各評価時点)
48週の最高矯正視力スコア※1のベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はベオビュ6mg群6.9文字、アフリベルセプト2mg群7.6文字でした。投与群間差(ベオビュ6mg群-アフリベルセプト2mg群)(95%信頼区間)は-0.7 (-2.4、1.0)文字と95%信頼区間の下限が非劣性マージンの-4文字を上回ったことから、ベオビュ6mg群のアフリベルセプト2mg群に対する非劣性が検証されました(片側p<0.0001、ANOVA※2)。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの最高矯正視力区分(≦55文字、56~70文字、≧71文字)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
※3 片側
48週における最高矯正視力スコア※1のベースラインからの変化量において、ベオビュ6mg群のアフリベルセプト2mg群に対する非劣性が検証されました(片側p<0.0001、ANOVA※2)。
また、96週におけるベオビュ6mg群の最高矯正視力スコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)は+6.1文字でした。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの最高矯正視力区分(≦55文字、56~70文字、≧71文字)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
(2)最高矯正視力スコアのベースラインからの平均変化量
(最も重要な副次評価項目:36~48週の平均値)
36~48週の最高矯正視力スコア※1のベースラインからの平均変化量(最小二乗平均値)はベオビュ6mg群6.5文字、アフリベルセプト2mg群7.7文字でした。投与群間差(ベオビュ6mg群-アフリベルセプト2mg群)(95%信頼区間)は-1.2(-2.8、0.5)文字と95%信頼区間の下限が非劣性マージンの-4文字を上回ったことから、ベオビュ6mg群のアフリベルセプト2mg群に対する非劣性が検証されました(片側p=0.0003、ANOVA※2)。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの最高矯正視力区分(≦55文字、56~70文字、≧71文字)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
※3 片側
(3)ベースラインからの最高矯正視力スコアの増加が15文字以上、または84文字以上の患者の割合
(その他の副次評価項目:48週及び96週)
48週及び96週のベースラインからの最高矯正視力スコア※1の増加が15文字以上、または84文字以上の患者の割合は、ベオビュ6mg群で29.3%及び29.1%、アフリベルセプト2mg群で29.9%及び31.5%と、両群間に有意差は認められませんでした(それぞれp=0.8600、p=0.4765、ロジスティック回帰※2)。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの最高矯正視力区分(≦55文字、56~70文字、≧71文字)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
(4)ベースラインからの最高矯正視力スコアの減少が15文字以上の患者の割合
(その他の副次評価項目:48週及び96週)
48週及び96週のベースラインからの最高矯正視力スコア※1の減少が15文字以上の患者の割合は、ベオビュ6mg群で3.8%及び7.1%、アフリベルセプト2mg群で4.8%及び7.5%と、両群間に有意差は認められませんでした(それぞれp=0.5079、p=0.8377、ロジスティック回帰※2)。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの最高矯正視力区分(≦55文字、56~70文字、≧71文字)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
(5)投与継続状況
1)試験開始から12週間隔投与を維持した患者の割合(その他の重要な副次評価項目:48週※、その他の副次評価項目:96週※)
ベオビュ6mg群で試験開始から12週間隔投与を維持した患者の割合は、48週※で51.0% 、96週※で38.6%でした。
※48週前最後の疾患活動性評価時点である44週まで12週間隔投与を継続した患者の割合と、96週前最後の疾患活動性評価時点である92週まで12週間隔投与を継続した患者の割合をKaplan-Meier法を用いて推定
2)導入期直後から12週間隔投与を維持した患者の割合(その他の重要な副次評価項目:48週※、その他の副次評価項目:96週※)
ベオビュ6mg群で導入期直後から12週間隔投与を維持した患者の割合は、48週※で81.8%、96週※で61.7%でした。
※48週前最後の疾患活動性評価時点である44週まで12週間隔投与を継続した患者の割合と、96週前最後の疾患活動性評価時点である92週まで12週間隔投与を継続した患者の割合をKaplan-Meier法を用いて推定
(6)16週で疾患活動性を示した患者の割合
(その他の副次評価項目:16週)
ベオビュ6mg群では、16週で疾患活動性を示した患者の割合がアフリベルセプト2mg群に対して有意に低いことが示されました(片側p=0.0021、ロジスティック回帰※1)。
95%信頼区間はブートストラップ法を用いて算出した
※1 年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
※2 片側
(7)中心窩網膜厚のベースラインからの変化量
(その他の副次評価項目:16週、48週、36~48週の平均値及び96週、各評価時点)
16週、48週及び96週の中心窩網膜厚※1のベースラインからの変化量(最小二乗平均値)は、ベオビュ6mg群-174.4 μm、-193.8μm及び-197.7μm、アフリベルセプト2mg群-134.2μm、-143.9μm及び-155.1μmで、投与群間差(ベオビュ6mg群-アフリベルセプト2mg群)(95%信頼区間)はそれぞれ-40.2(-58.9、-21.6)μm、-49.9(-68.9、-30.9)μm及び-42.6(-62.0、-23.3)μmでした。
36~48週の中心窩網膜厚※1のベースラインからの平均変化量(最小二乗平均値)は、ベオビュ6mg群-191.4μm、アフリベルセプト2mg群-155.3μmで、投与群間差(ベオビュ6mg群-アフリベルセプト2mg群)(95%信頼区間)は-36.1(-54.0、-18.1)μmでした。
注)36~48週は平均変化量
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの中心窩網膜厚区分(<400μm、≧400μm)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
※3 片側
中心窩網膜厚※1のベースラインからの変化量(最小二乗平均値)は以下のように推移しました。
16週及び48週における優越性検定は未実施
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインの中心窩網膜厚区分(<400μm、≧400μm)、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
※3 片側
(8)病変部の形態学的変化
1)CNV病変サイズのベースラインからの変化量(その他の副次評価項目:12週、48週及び96週)
ベオビュ6mg群のCNV病変サイズ※はいずれの時点でもベースラインから減少し、ベースラインからの変化量は、12週-2.2mm2 、48週-2.3mm2、96週-2.5mm2でした。
※欠測値はLOCF法を用いて補完
2)CNV病変を有する患者の割合(その他の副次評価項目:12週、48週及び96週)
ベオビュ6mg 群のCNV病変を有する患者※の割合は、12 週 20.3%(75/370 例)、48 週 12.2%(45/370例)、96週5.9%(22/370例)でした。
※欠測値はLOCF法を用いて補完
3)IRFまたはSRFが認められた患者の割合(その他の副次評価項目:16週、48週及び96週)
16週、48週及び96週のIRFまたはSRFが認められた患者※1の割合は、ベオビュ6mg群で29.4%、 25.8%及び24.4%であったのに対し、アフリベルセプト2mg群では45.1%、43.9%及び38.5%でした。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインのIRFまたはSRFの有無、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした
4)sub-RPE fluidが認められた患者の割合(その他の副次評価項目:16週、48週及び96週)
16週、48週及び96週のsub-RPE fluidが認められた患者※1の割合は、ベオビュ6mg群で16.0%、12.9%及び16.5%であったのに対し、アフリベルセプト2mg群では23.8%、22.0%及び22.4%でした。
※1 欠測値はLOCF法を用いて補完
※2 ベースラインのsub-RPE fluidの有無、年齢区分(<75歳、≧75歳)、群を固定効果とした