関節所見ライブラリ

Vol.07[腰痛(動作、座位で悪化し、臥位で軽快する)]【医療関係者用】

<症例>30代男性
<主訴>腰痛(動作、座位で悪化し、臥位で軽快する)
<既往歴>特記事項なし
<家族歴>特記事項なし

(症例提供・監修)    九州大学病院 整形外科 講師 赤崎 幸穂 先生

現病歴

1年前より、特に誘引なく、腰痛を繰り返すようになった。特に座位時の腰痛が悪化し、デスクワークができなくなったため、当科脊椎外来を紹介受診となる。

初診時

寝ている時は症状なし、起きると右腰痛
knock painなし、下肢しびれなし、筋力低下なし、下肢伸展挙上テスト陰性
腰椎の可動域制限あり
腰椎X線(写真1)、腰椎MRI(写真2)、仙腸関節X線像(写真3)を示す。
WBC: 7950/µL、CRP: 0.74mg/dL

写真1

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椎体間の靭帯骨棘あり(赤矢印)。
椎間関節は骨性癒合あり(青矢印)。

写真2

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椎体前方に一部STIR画像で高輝度の炎症所見あり(赤矢印)。
L4/5とL5/S1の椎体の終板には脂肪変性あり(青矢印)。
L3/4には、中等度の脊柱管狭窄あり(黄矢印)。

写真3

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右仙腸関節斜位像では、関節裂隙の狭小化、骨硬化あり(赤矢印)。

CTX00033JG0001
2023年10月作成

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