Q12.高血圧患者さんやその予備軍の方々へ、アドバイスをお願いします

教えて、先生!

Q.高血圧患者さんやその予備軍の方々へ、アドバイスをお願いします

先ほど、高齢者ほど個別化医療が大切だとお話ししましたが、それぞれの患者さんにあった治療をみつけるには、医療者はその患者さんの血圧だけでなく、全身の状態や生活習慣、価値観や性格、お仕事や家庭環境なども知らなくてはなりません。ぜひ皆さんにはかかりつけ医を持っていただき、先生に自分のことをよく知ってもらうようにしてください。
また、高齢者でなくても、健康寿命という“将来”への影響も考えて継続的に治療を受けるには、やはりかかりつけ医に“今”の自分をよく知っておいてもらうことが大切です。このことは、高血圧だけでなく、さまざまな病気の予防や治療にも重要であり、健康寿命を伸ばすことにもつながるはずです。

ぜひ、あなたのほうから先生に、高血圧に関するご心配、日常生活の様子や服薬の状況などを積極的にお話ししてみてください。患者さんと医師が一緒に取り組むことが、あなたに最も適した治療法を探し当てる、つまり個別化医療を達成するために大いに役立ちます。
その際、腎臓の状態は、あなたの高血圧をどう治療していったら良いかを知る鍵の1つになります。ご自身のeGFRや検尿検査、蛋白尿の検査値に注目してみてください。

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教えてくださったのは

川崎医科大学 腎臓・高血圧内科学教授

柏原 直樹 先生

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