非小細胞肺がん 製品特性
タフィンラー・メキニストの特徴
①
ダブラフェニブとトラメチニブの併用は、MAPK経路のBRAFとMEKという2つの作用点を阻害することで、ダブラフェニブ単剤に比べ、腫瘍増殖を阻害又は遅延させると考えられます。
②
BRAF V600E遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者において、主要評価項目である奏効率(ORR)は、1次治療では64%、2~4次治療では66.7%でした※1。
[国際共同第Ⅱ相臨床試験(E2201試験)]
③
BRAF V600E遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者において、副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)の中央値は、1次治療では10.8ヵ月、2〜4次治療では10.2ヵ月でした※2。
[国際共同第Ⅱ相臨床試験(E2201試験)]
④
BRAF V600E遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者において、副次評価項目である全生存期間(OS)の1次治療における4年生存率は34%、5年生存率は22%、2〜4次治療ではそれぞれ26%、19%でした※2。またOSの中央値は、1次治療では17.3ヵ月、2〜4次治療では18.2ヵ月でした※2。
[国際共同第Ⅱ相臨床試験(E2201試験)]
⑤
タフィンラーの重大な副作用として、有棘細胞癌、悪性腫瘍(二次発癌)、心障害、肝機能障害、静脈血栓塞栓症、脳血管障害が認められています。
その他の副作用(頻度10%以上)として、メキニストとの併用時では頭痛、悪心、下痢、嘔吐、発疹、皮膚乾燥、関節痛、筋肉痛、発熱(51.6%)、疲労、悪寒(30.1%)、無力症が報告され、タフィンラー単独投与時では頭痛、発疹、過角化(34%)、脱毛症、手掌・足底発赤知覚不全症候群、関節痛、疲労、発熱、無力症が報告されています。
メキニストの重大な副作用として、心障害、肝機能障害、間質性肺疾患、横紋筋融解症、静脈血栓塞栓症、脳血管障害が認められています。
その他の副作用(頻度10%以上)として、タフィンラーとの併用時では頭痛、悪心、下痢、嘔吐、発疹、皮膚乾燥、関節痛、筋肉痛、発熱(51.6%)、疲労、悪寒(30.1%)、無力症が報告され、メキニスト単独投与時では下痢(33%)、悪心、発疹(56%)、ざ瘡様皮膚炎、皮膚乾燥、脱毛症、疲労、末梢性浮腫が報告されています。
電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。
※1 フォローアップ解析時点[データカットオフ:2017年4月28日(1次治療)、2016年8月8日(2次治療)]の結果
※2 5年フォローアップ解析時点[データカットオフ:2021年2月24日]の結果